メタボの原因は、生活習慣だけじゃない?
メタボリック・シンドロームの要因は、ただ生活習慣だけではありません。
もちろん食べ過ぎによる肥満やストレスも大きな要因ですが、加齢や遺伝なども1因となります。
・日本人はメタボ体質?
日本でメタボリック・シンドロームは問題視されていますが、
どう考えてもアメリカなど欧米諸国のほうが肥満の人が多い気がする、と思いませんか?
もちろん欧米でも肥満の方は多く、一部では社会問題になっています。
しかし、日本人は欧米人に比べ、内臓脂肪面積が大きいのです。
ですから同じ体型でも、日本人のほうがメタボリック・シンドロームになりやすいのです。
逆に欧米人は、太っていても皮下脂肪型の肥満が多いようです。
◇メタボリック・シンドロームと加齢の関係は?
メタボリック・シンドロームというと「中高年」のイメージがありますよね。
イメージどおり、メタボリック・シンドロームになる割合は、年齢を重ねるごとに高くなっていきます。
70歳代の人は、20歳代と比べてメタボリック・シンドロームにかかっている人の割合がなんと17倍!
厚生労働省の調査によると、男女とも、だいたい40歳代からメタボリック・シンドロームにかかる割合がグンと上がっているようです。
厚生労働省により義務化されたメタボ健診の年齢も、40歳以上。
このように、加齢とメタボリック・シンドロームは、密接な関係があります!!
いったい、なぜ歳を取るとメタボにかかりやすくなるのでしょうか?
その理由は、加齢による基礎代謝の低下。
基礎代謝とは、人間が普通に生活していて使われるエネルギーのことです。
基礎代謝量は、10歳代をピークに徐々に低下するので、いつまでも若い頃と同じ量を食べていては、エネルギーがあまってしまい、肥満の原因になります。
ただ体型を維持するだけでも、食事の量を減らすか、またはあまったエネルギーを使うべく、意識して運動を取り入れるなどの工夫が必要なのです!!
◇メタボに性別は関係ある?
メタボリック・シンドロームといえば、「太った中年の男性」をイメージする方が多いと思われます。
男女別に見ると、メタボリック・シンドロームと診断される人の割合は、男性が女性の約5倍、と圧倒的に男性の比率が多いです。
これは、男性ホルモンが内臓脂肪をためやすく、女性ホルモンが皮下脂肪をためやすい性質があることが関係しています。
さらに男性は、大食い、早食い、揚げ物など脂っこいものが好きな人が多い傾向にあるのも肥満が増える原因となっています。
また、女性は「美容・ダイエット」という言葉に敏感な人が多いのに対し、男性は体型の維持などに疎い場合が多いようです。
ただし、女性でも更年期以降、女性ホルモンが激減するため、内臓脂肪がつきやすくなり、基礎代謝の低下も伴ってメタボリック・シンドロームのリスクが上がってきますので要注意です。
◇遺伝も関係がある!?
持って生まれた体型や体質、メタボリック・シンドロームの要因は「遺伝」にもあります。
太りやすい体質、食べてもあまり太らない体質、いろいろな人がいますね。これは個人の持つ遺伝子の違いで、こればかりはどうしようもないのです。
遺伝や体質など、自分ではどうしようもないこともありますが、肥満やメタボリック・シンドロームは食事や生活習慣の注意で改善が可能です。
しっかり知識をつけて、早めの対策を心がけましょう。
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2012年11月3日 | コメントは受け付けていません。 |
カテゴリー:メタボリック・シンドローム 内臓脂肪を減らす方法